【元人事が解説】育児と仕事の両立「もうムリ、限界…」と感じるたら試してほしい7つのコツ

「今日も時間に追われて自分のことは全部後回し…」「子どもの寝顔を見て怒ってばかりだった自分に自己嫌悪…」育児と仕事の両立、本当に毎日お疲れさまです。

終わりが見えないタスクの山に「もう無理かも」「限界だ…」と感じてしまう瞬間、ありますよね。

私自身は独身なんですが以前、人事の仕事で、たくさんのワーキングママ・パパが奮闘しながら仕事と育児を両立させる姿を間近で見てきました。

この記事では私が人事として見てきた「両立が上手なご家庭」の共通点や成功事例を交えながら明日から少し心が軽くなる具体的なヒントを紹介します。

この記事を読めば「完璧じゃなくても大丈夫」と思えるようになり自分に合った両立の形を見つけるヒントがきっと見つかります。

育児と仕事の両立が「限界」と感じてしまう4つの原因

まず、なぜこんなにも「無理だ」と感じてしまうのでしょうか。その原因を言葉にしてみるだけで少し客観的になれます。

「これ…私のことだ」と感じるものがあるかもしれません。

• 原因1：圧倒的に時間がない（物理的な限界）：朝起きてから夜寝るまで自分の時間はほぼゼロ。常に何かに追われている感覚。
  
  
• 原因2：常にマルチタスクで休まらない（精神的な限界）：仕事のメールを返しながら夕飯の献立を考え保育園からの電話に怯える…。頭が全く休まりません。
  
  
• 原因3：子どもの急な発熱など予測不能なトラブル：完璧なスケジュールを組んでも子どもの体調不良一つで全てが崩れ去る絶望感。
  
  
• 原因4-：パートナーや職場との温度差（孤独感）：「自分ばかりが大変な思いをしている」と感じてしまい孤独を感じてしまうことも大きな原因。

多くの人が同じように悩み壁にぶつかっています。大切なのはこの状態を根性で乗り切ろうとしないこと。

仕事と育児の両立を楽にする7つのコツ

ここからは私が人事時代に見てきた「両立上手な社員」が実践していた具体的な7つのコツを紹介します。

コツ1：【マインド編】「60点で上出来」と自分を褒める

両立上手な方に共通していたのは「いい意味での諦め」が上手なことでした。

• 「掃除は毎日しなくてもOK」
  
• 「夕食は3品なくても大丈夫」
  
• 「子どもが笑顔なら‥まあいっか」

100点満点を目指すのをやめて「今日も60点、上出来！」と自分を認めてあげましょう。完璧主義は自分を追い詰める一番の敵です。

コツ2：【家事編】徹底的に時短！「やめる家事」と「頼る家電」を決める

物理的なタスクを減らすことは心の余裕に直結します。

■思い切って「やめる家事」リスト

• アイロンがけ（形状記憶シャツやシワになりにくい服を選ぶ）
  
  
• 毎日の掃除機がけ（週末にまとめてかける、汚れた場所だけやる）
  
  
• 手の込んだ料理（焼くだけ、炒めるだけ、茹でるだけでOK）
  
  
• 靴下のペアを探す（全部同じ色・形の靴下に統一する）

時間を生み出す「三種の神器」両立上手なご家庭の多くが導入していたのが時短家電。初期投資はかかりますが長期的に見れば確実に時間を生み出してくれます。

• 食洗機： 夜の自由時間が30分増えます。
  
  
• 乾燥機付き洗濯機：「干す・取り込む」作業がなくなり天候にも左右されません。
  
  
• ロボット掃除機： 家にいない間に床がキレイになる感動をぜひ。

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コツ3：【協力体制編】夫を「戦友」に変えるコミュニケーション術

私が人事として見てきた中で最も重要なのがこの「協力体制」でした。ワンオペ育児は必ずどこかで限界が来ます。

パートナーを「指示待ちの部下」ではなく「共に戦う戦友」にすることが不可欠。

成功しているご夫婦が実践していたのは「家事育児の見える化」と「感謝」でした。

【Aさんご夫婦の事例】
Googleカレンダーで夫婦の予定を共有し毎週日曜の夜に「今週の担当（朝の送迎、夕飯作り、寝かしつけなど）」をざっくりと分担。お互いが「何をすべきか」を把握することで「言わなくてもやってくれる」状態を作り出していました。そして何かやってもらったら「ありがとう、助かった！」と必ず言葉で伝えていたのが印象的でした。

「やってほしいこと」を具体的に、そして「やってもらって嬉しい」という気持ちを伝える。この2つが良好な協力関係のヒケツ。

コツ4：【時間管理編】自分だけの「余白時間」を5分でも作る方法

「自分の時間なんてない」という方にこそ試してほしいのが意図的に「何もしない時間」を作ることです。

• 会社の昼休みに5分だけ目を閉じて好きな音楽を聴く
  
  
• 子どもがテレビに夢中な間に温かいお茶を一杯だけゆっくり飲む
  
  
• 通勤電車ではスマホを見ずに窓の外を眺める

「朝活」「夜活」のようにまとまった時間でなくても意識して「余白」を作ることで驚くほど心がリフレッシュされます。

家事や育児の合間、通勤時間に読書を楽しむワーママも多いようです。こちらの記事もぜひチェックしてみてください。

コツ5：【アウトソース編】お金で時間を買う！賢い外部サービスの活用法

「全部自分でやらないと」という考えは捨てましょう。今は仕事と育児の両立をサポートしてくれる素晴らしいサービスがたくさんありますよね。

• ネットスーパー/食材宅配： 買い物の時間をゼロに。
  
  
• 家事代行サービス： 月に1〜2回、水回りだけ掃除してもらうだけでもQOLが爆上がりします。
  
  
• ベビーシッター/ファミリーサポート：「ちょっと美容院に行きたい」「夫婦で食事したい」そんな時に頼れる存在は心の保険になります。
  
  
• 病児保育： いざという時のために登録しておくだけで子どもの急な発熱への不安が和らぎます。

子育て社員に人気があった食材宅配のバナーを貼っておきますね。興味があればのぞいてみてください。

これらは「贅沢」ではなく笑顔でいるための「投資」です。

惣菜の宅配サービスがとても人気。家事は全て自分でやらなければと思いがち。

こういったサービスを上手に活用することで心にも時間にもゆとりが生まれます。もっと賢く楽な方法を選んでいいんです。

コツ6：【職場編】会社の制度をフル活用し「お互い様」の雰囲気を作る

元人事としてお伝えしたいのは会社の制度は使う権利がある人のためにあるということ。

• 時短勤務
  
• 在宅ワーク（テレワーク）
  
• 子の看護休暇

これらを遠慮して使わないのは本当にもったいない。普段から自分の仕事はきちんと行い同僚が困っていたら「何か手伝うことある？」と声をかける。

そうした積み重ねが「お互い様」という雰囲気を作り、いざという時に休みやすい環境に繋がります。

コツ7：【セルフケア編】「ママ」じゃない自分を取り戻す時間を持つ

最後に。「ママ」である前に一人の人間です。月に一度でも、週に一度でもいい「ママ」の役割から解放される時間を持ってください。

• 一人でカフェに行く
  
• 好きなドラマを一気見する
  
• 友人とランチする

どんな些細なことでも構いません。「自分のためだけに」使う時間が、また明日から頑張るエネルギーになります。

それでも「もう限界…」と感じてしまったら

ここまで読んでも、どうしても気持ちが晴れない。本当に限界だと感じたら、それは環境を変えるサインかもしれません。

• 働き方を見直す： 今の会社で部署異動や時短勤務はできないか？それが難しければ「育児と両立しやすい仕事」に転職するのも一つの大きな選択肢。パート、契約社員、在宅メインの仕事など選択肢はたくさんあります。
  
  
• 専門家や本に頼る： 自治体の育児相談窓口やカウンセリングを利用してみましょう。また【育児と仕事の両立に関する本】を読むことで専門家の知見に触れ、新たな視点が得られることもあります。
  
  
• 一時的に休む： 心と体が悲鳴を上げているなら休職や一度退職することも決して「逃げ」ではありません。自分と家族が笑顔でいられることを最優先に考えてくださいね。

職場で「肩身が狭い」と感じている方はこちらで解決のヒントを見つけてください。

さいごに：完璧な両立なんてない｜自分の正解を見つけよう

育児と仕事の両立に完璧な答えなんてないんですよね。みんなそれぞれの形があって当然。

今回お話した7つのコツの中から「あ、これなら私にもできそう！」と思うものがあれば、ぜひ試してみてください。

大切なのは、一人で全部抱え込まないこと、周りの人を頼ること、そして何より頑張っている自分自身をもっと褒めてあげることなんです。

完璧なママじゃなくていい。無理なく自分らしい働き方と子育てのバランスを見つけていくのが一番。

この記事のヒントから、まずは「これならできる！」と思うことを一つだけ試してみてください。周りの人に甘えることも大切にしながら自分らしい毎日が過ごせますように！