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育児短時間勤務は「肩身が狭い」「つらい」と感じたときの乗り越え方

ワーママ・パパの悩み


育児短時間勤務制度を利用していて肩身が狭い…
と感じながら働いていませんか?
早く帰っても、けっして楽をしているわけではないのに。

上司や同僚からイヤミを言われてストレスになったり、フルタイムに近い仕事量で時間内に終わらなかったり簡単な仕事しか任せてもらえず取り残されている感があったりと

子育ての重労働に加え精神的なストレスを抱えながらの両立は本当に大変です。

この記事では、育児短時間勤務のつらい時期を乗り切るちょっとしたコツや心得を解説していきます。





前職で育児と仕事を両立している方々の相談やトラブルを多く見てきました。
そんな経験も交えながら同じような状況で悩んでいる方の悩み解消のきっかけになれば幸いです!


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さくっと「育児短時間勤務制度」の基礎知識


法律で定められている「短時間勤務制度(育児)」

3歳未満の子を養育する男女労働者について短時間勤務制度(1日原則として6時間)を設けなければならないことになっています。(育児・介護休業法第23条)


育児短時間勤務制度とは
育児・介護休業法により定められた制度で1日の所定労働時間を6時間とすることが可能。


取得期間
子どもが3歳までと法律上規定されています。
3歳以降は企業によっては「子どもが小学校に入るまで」「小学校3年生まで」など企業ごとに期間が設定されています。法律は3歳まで。それ以降は企業の考えかた次第。

参考:育児・介護休業法が改正されます! -厚生労働省資料-



短時間勤務がつらいと感じる原因と対策

これまでに育児中の社員からよく聞かれた悩み3つを紹介します。
みなさんに当てはまる内容はありますか?

・職場の雰囲気(人間関係)
・仕事量が多くて帰れない
・簡単な仕事ばかりで「やりがい」がない


育児と仕事のバランスを取るために常にストレスやプレッシャーにさらされています。
なかなか「つらい」と言い出せずに我慢をしてしまったり肩身の狭い思いをしながら会社に向かう日々…。悩み別にその対策について詳しく解説していきますね。


みこ
みこ

短時間社員とフルタイム社員、両方の立場で
リアルで客観的な意見になるので少し辛口な部分はお許しください。




職場の雰囲気(人間関係)

なぜ人間関係がギクシャクしてしまうのでしょうか。

細かい理由は、いろいろあるかと思いますが大きく2つの要因があります。

  1. 特別扱いは対立構造ができる
  2. 短時間勤務者の謙虚さや配慮が欠けた言動が周囲の協力意識を奪う

子育て社員を受け入れるチームの本音は

・自分自身に業務のしわ寄せがくる
・国や会社から優遇されているという不公平感
・人生観や価値観のズレ(未婚・既婚で子なし)

周囲は子育て中の社員が仕事をセーブしたり調整したりすることの影響を受けるため
不満を抱いてしまいます。

一方で子育て社員は周囲に負担をかけてしまう状況になり申し訳ないという気持ちになることがあります。このような環境ではお互いがストレスを抱えながら仕事をすることになり良好な人間関係を築くことがそもそも難しいのです。

組織の中で特定な社員の優遇は対立構造を招きます。
人間関係がうまくいっている組織は、ほんの一部です。
自分だけと思わず、ある程度のところで割り切りましょう。



子育て社員が働きやすい会社には短時間社員、フルタイム社員どちらにも、きめ細かいマネジメントができる管理職がいます。



対策:謙虚な姿勢で目の前の仕事を必死にやり遂げる

職場のマネジメントは上司に任せるとして…
構造的な課題に神経をすり減らすより今、自分が出来ることに目を向けましょう。

限られた時間で目の前の業務を必死に取り組むことです。


結局のところ…

短時間勤務は周りの協力なくして成り立ちません。
謙虚な姿勢で必死に頑張ってる姿に人は協力したくなります。
人間関係の本質的な話になってしまいますが積み重ねていけば好転します。



仕事量が多くて帰れない

フルタイムに近い仕事量をこなす日々。
時間内に終えることができなく昼休みを返上したり残業になってしまったり家に持ち帰っている方も多いでしょう。


保育園のお迎えのために帰る時間になると不思議と職場が妙に活気付いて忙しそうな空気になりませんか。午後の会議が終わり、やることが明確になりチームががザワザワする時間でますます「お先に失礼します」と言いにくい雰囲気。

職場全体が忙しい時に帰ることが申し訳なく感じることがあると思います。

対策:会社を出る30分前に業務の進捗を上司に報告・指示をもらう習慣を作る

業務を減らすのではなく

会社を出る30分前に上司へ状況報告してその日に業務が終わらない場合、指示をもらう習慣を自らおこないましょう。


たとえば時間内に終わりそうにない場合

「急ぎじゃないから明日でもいいよ」「出来るところまででいいよ」といった上司から指示をもらうことにより時間になったら速攻で会社を出られます。

上司の指示なので多少、気持ちの負担も軽くなるでしょう。

そもそも短時間勤務者への仕事量が適切かどうか上司のマネジメントスキル不足の問題ですから。


簡単な仕事ばかりで「やりがい」がない

短時間勤務で働いている場合、簡単な仕事しか担当できないことがあり同僚と比較すると取り残された感や疎外感を味わうことがあります。

短時間勤務であることは理解しているけれどもっと能力を発揮したいと葛藤していませんか。

対策:今、会社から求められている業務レベルを明確にする

自分に求められている役割や仕事の達成イメージを上司と共有しましょう。
なぜなら焦ってやみくもに頑張りすぎることを防ぐためです。
限られた時間の中で注力するポイントに全力を注ぎましょう。

今の自分は「ここまでできるが、これはできない」ということを明確にしておくことで自分を責めたり人と比べて落ち込んだりせず組織の役に立っていると実感できます。

今は、子育てで仕事のギアを少しゆるめているだけでスキルや能力が劣っていることにはなりません。




エピソード:配慮しすぎた上司とバリバリ働きたかったワーママの末路

主体的に行動して状況が好転した事例です。

お子さんが1歳の時に復帰したA子さん。
上司から簡単な仕事しかまわされずキャリアアップに影響が出ることに悩みストレスや労働意欲の低下につながりました。

「もっと仕事をください」と上司に相談しましたが上司からは「子育てという貴重な時期に仕事のストレスを抱えないでゆっくりした気持ちで過ごしてほしいと」と言われ業務も変わりませんでした。

結局、A子さんは社内でいちばん忙しい部署に異動を申し出てその後、数年で部署の責任者になりました。


上司の優しさからくる配慮なのか、それとも価値観の押し付けなのか。
ここでお伝えしたいことは働き方でモヤモヤした時は長引かせないということです。

上司に自分がストレスを感じている肝の部分を伝わるまで話す。
それでもうまくいかない時は行動を起こす。





自分自身の振る舞いも確認しておきましょう

『時短勤務は肩身が狭くしんどい』『嫌がられる状況に疲れた…』と悩んでいる人はじつは、会社での態度やコミュニケーションに問題があったケースが引きがねになっていることも少なくありません。

「子育て社員」というカードを最大限に活用して周囲への気遣いを怠り権利意識で振る舞うことに問題がありコミュニケーションが上手くいかないケースです。

子育て社員は、育児と仕事を両立するために多くの支援が必要ですがその支援を受ける側にも、周囲の人たちに対する気遣いが不可欠です。

・子供が熱を出したから仕事を休んでも仕方ない
・サービス業の場合、土日祝日は保育園がやっていないから出勤できない


事実、そうなんですが誰かがサポートしてくれて成り立っています。

「自分は大丈夫」と思っていてもサポート慣れしていないか一度、立ち止まって振り返ってみましょう。周囲のサポートがあたり前のようになっていることに感謝の気持ちを言葉で伝えることが大切です。




焦りや落ち込みの原因

今、優先することは何?と自分に問いかけてみましょう


収入を維持しながらキャリアアップも実現したい場合は働く環境を整えることが必要になります。

うまくいっている人は近くにご両親が住んでいたり高額な保育料を払っていたりと子育て環境が整っているから。

人それぞれ環境や事情があります。

サポート体制が思うように整っていない中で全て求めてしまうと自分が壊れてしまいます。

お子さんの成長を見守れる貴重な時間を過ごしていると割り切り今、優先することや今後の人生で何を大切にしていきたいのか一度、自分に問いかけてみましょう。


フルタイム勤務に戻す時期を計画する

フルタイムに戻す時期や将来の働き方を家族や協力者と話し合っておく

フルタイムに戻す時期が見えてくると、お子さんの学童保育や習い事の手配をしたりその時までにやるべきことが明確になります。また、協力者との役割分担や、自身のキャリアの目標を考えることもできます。

会社に短時間勤務以外の働き方(フレックス・在宅勤務など)があるか確認しておきましょう。先が見えないと不安になるので目標が定まると落ち着きます。

短時間勤務をいつまで続けるのかフルタイム勤務に戻った時にどのような仕事に携わりたいのか

明確にすることで理想的な働き方に近づきます。さらに自分自身で能力をアップさせることや新しいスキルを習得することで働き方の選択肢はさらに広がっていくでしょう。あきらめずに心から納得できる働き方を模索してみてください。




子育てに理解のない会社なら離れましょう


本人がいくら努力してもうまくいかないケースがあります。残念ながら多様な働き方に協力的でない会社も多く自分なりに頑張っても価値観の違う人たちや、そのような社風の中では体調に影響します。
心身が壊れ子育てに悪影響がでないうちに会社を離れましょう。


もしも今、マタハラで苦しんでいる方は
これってマタハラ?と思った時の対処法の記事をご覧ください。




みこ
みこ

同じ悩みを乗り越えた方の話を聞いてみると解決の糸口が見つかるかも。

まったく知らない先輩ママへ自分の置かれている状況を打ち明け
客観的なアドバイスをもらうのもひとつです。
興味のある方はチェックしてみてください。

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さいごに

子育て期は価値観が大きく変化します。
いろいろ思い悩むことが多くなりますが子育ては永遠に続きません。すぐに成長します^^

キャリヤや収入をキープしたいなら環境を整える。それが不可能なら割り切って子育てに全力を注ぐ。理解のない会社なら離れる。けっしてひとりで抱え込まないでくださいね。