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時短ママのつらいを解消!職場での「肩身が狭い」を乗り越える5ステップ

ストレスフリーな働き方
ストレスフリーな働き方

「育休明けで短時間勤務を始めたけど、もう疲れました…」わたしが過去に人事部で多くの育児中の社員さんと関わってきた中でよく耳にする悩み。

短時間勤務なのに仕事量は変わらず時間内に終わらない。簡単な仕事ばかりで取り残され感でいっぱい。

この記事では人事の立場から見てきた短時間勤務の心の葛藤への対処法をお伝えします。みなさんの仕事と育児の両立に少しでも役立つヒントが見つかればと思います。

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なぜ?時短勤務で「肩身が狭い」と感じる原因

これまでに育児中の社員からよく耳にする3つの悩みをご紹介します。みなさんの状況にも心当たりはありますか。

育児と仕事のバランスを取ろうとする中で常にストレスやプレッシャーを感じています。「つらい」と打ち明けられずに我慢を重ねたり肩身の狭い思いで出社する日々。これらの悩みの原因を詳しく見ていきましょう。

職場の人間関係:孤立感と不公平感

なぜ人間関係がギクシャクしてしまうのでしょうか。大きく分けて2つの要因があります。

  • 特別扱いによる対立構造の発生
  • 短時間勤務者側の配慮不足による周囲の協力意識の低下

子育て社員を受け入れるチームの本音は…

  • 業務負担の増加への不安
  • 制度的な優遇への不公平感
  • 価値観のギャップ(未婚・子なし)

時短勤務者がチームに加わることで業務分担や進め方に変化が生まれますが時短勤務者の責任ではありません。人員配置や業務分担が課題。

チーム内の関係が難しくなることもありますがフルタイム社員で構成されたチームでも完璧な人間関係は存在しません。ある程度、割り切ることも大切。

仕事量の悩み:時間内に終わらない

時短勤務なのにフルタイムと同じような仕事量を抱え時間との戦いを強いられているママさんたち。「この仕事、今日中に終わらせなきゃ…」「子どもの迎えの時間が迫っているのに…」と焦る気持ちを抱えながら働いている方も多いです。

昼休みも返上して仕事を進めたり家に持ち帰って作業したり。時短勤務なのに家でも仕事。心身ともに疲れ果ててしまう現状に多くのママさんが悩みを抱えています。

キャリアの悩み:簡単な仕事ばかり

短時間勤務で働いていると担当できる仕事の範囲や責任が限定されがち。とくに経験や能力があるにも関わらず時間的制約のために簡単な業務のみを任されることがあります。

同僚たちが新しいプロジェクトや重要な案件に携わっている中で自分だけが取り残されているような感覚や疎外感を味わうことも少なくありません。

「もっと自分の経験やスキルを活かせる仕事がしたい」という思いと限られた時間の中で働かなければならない現実との間で葛藤。

つらい状況を乗り越える!5ステップ

時短勤務で感じる「肩身の狭さ」を乗り越えストレスフリーな働き方を実現するための5つのステップを紹介します。

ステップ1:自分の気持ちと状況を整理

まずは自分がなぜ「肩身が狭い」と感じるのか原因を具体的に考えてみましょう。

職場の人間関係

  • コミュニケーション不足
  • 時短勤務に対する理解不足
  • 仕事の分担や評価への不満

仕事

  • 時間内に終わらない仕事量
  • 簡単な仕事ばかりでやりがいがない
  • 責任のある仕事を任せてもらえない

キャリア

  • キャリアアップの機会がない
  • スキルアップの時間が取れない
  • 将来への不安

はまるものがあれば、さらに具体的にどのような状況でそう感じるのかを書き出してみましょう。

ステップ2:周りの理解と協力を得る

原因を特定したら次は周りの人に自分の気持ちを伝えることが大切です。

上司

  • 仕事量や役割分担について相談する
  • キャリアプランについて話し合う
  • 時短勤務に対する理解を求める

同僚

  • ランチタイムは様々な人と交流
  • 情報共有を密にする
  • 感謝の気持ちを伝える

ポイント:自分から話す場を提案する

短時間勤務は周囲の理解と協力があって初めて成り立ちます。謙虚な姿勢で懸命に努力する姿勢は自然と周囲の協力を引き出します。

ステップ3:時間とタスク整理術

限られた時間の中で最大限の成果を出すためには仕事の効率化が不可欠です!

  • タスクの優先順位付け
    • 朝いち今日の重要タスクを3つに絞る
    • 締切が近いものを午前中に集中して片付ける
  • 効率的な情報共有
    • チャットツールでの簡潔な進捗報告
    • 15分以内の立ち話ミーティング活用
  • 時間管理の工夫
    • 集中タイムを設定(例:10時〜12時)
    • 退社1時間前からの引き継ぎ準備

ポイント:退社30分前に業務の進捗を上司に報告。その日の残りの仕事について指示をもらう

たとえば時間内に終わりそうにない場合「急ぎじゃないから明日でもいいよ」「出来るところまででいいよ」といった上司から指示をもらうことで時間になったら速攻で会社を出られます。上司の指示なので多少…気持ちの負担も軽くなるでしょう。

ポイント:会議に参加できなくても情報を把握する

参加できないミーティングや会議の内容も積極的に情報収集しましょう。チーム内の変更点や優先事項などの情報を他のメンバーと同じように把握することが重要です。議事録を確認したり同僚に共有を依頼したりしてチームの方向性から外れないよう心がけましょう。

ステップ4:キャリアプランを見直す

目標迷子になっていませんか。長期的な視点でキャリアプランを見直しましょう。

  • 自分の強みや興味関心を見つける
  • 将来の目標を設定する
  • スキルアップに必要なことを考える

子育てと仕事の両立で働く時間が制限されただけで能力が下がったということではありません。上司と定期的に話をして短い勤務時間の中で何を優先すべきかはっきりさせましょう。

ポイント:やみくもに頑張らない

限られた時間の中で重要なポイントに集中することが大切。「ここまでできる」という境界線を明確にすることで自分を責めたり他人と比較して落ち込んだりすることなくチームに貢献できているという実感が得られます。

ステップ5:働き方の交渉|転職も視野に

上記のステップを踏んでも状況が改善しない場合は働き方を変えることも検討しましょう。

会社との交渉

  • 時短勤務制度の延長
  • フレックスタイム制の導入
  • 在宅勤務の許可

転職

  • 時短勤務に理解のある会社を探す
  • 自分のスキルや経験を活かせる仕事を探す

ポイント:未来への準備スキルを磨く

時短ママたちの間で通勤や家事の合間の時間を使って「ながら学習」が人気。気になる方はこちらの記事をご覧ください。

エピソード:時短勤務でキャリアアップしたAさん

ある社員の主体的な行動が状況を好転させた事例をご紹介します。

1歳のお子さんを持つAさんは育休から復帰。その後、上司から簡単な仕事しか任されませんでした。キャリアアップへの不安を生みストレスや仕事への意欲低下を引き起こしました。Aさんが「もっと仕事を任せてください」と上司に相談したところ「子育ては貴重な時期なので仕事のストレスなく過ごしてほしい」と言われ状況は変わりません。Aさんは自ら社内で最も忙しい部署への異動を希望し、その決断が実を結び数年後には部署の責任者になりました。

これは上司の思いやりなのか…それとも価値観の押し付けなのか。この事例が教えてくれるのは働き方に違和感を感じたらすぐに行動を起こすことの大切さです。

まずは上司に自分のストレスの本質や希望するキャリアについて伝える。その際、自分の能力をどのように活かしたいのかどのような責任を担いたいのかを明確に。

何度か話し合いを重ねても状況が改善されない場合は、異動や新しい役割への挑戦など次のステップを考えるタイミング。ただし急激な転職などの変化は避け、プチ副業など段階的に。

時短ママが陥りやすい落とし穴と対策

時短勤務中のママさんが抱えがちな2つの気持ち 「周りへの遠慮」と「自分への厳しさ」これらの感情とどう向き合っていけばいいのか実践的なアドバイスをお伝えします。

周りへの気遣いを忘れずに:感謝の気持ちを伝える

「時短勤務をしていると周りの人に迷惑をかけている」「職場で肩身が狭い」と感じている人は多いもの。

「子どもの急な発熱で休まないといけない時」
「保育園が休みの日の対応」

今は助けてもらう立場でも将来は支える側になれます。病気や介護など誰もが助けを必要とする時がきます。いつか恩返しができる日が来るはず。今は周囲に感謝しながらたくさんサポートしてもらいましょう!

焦りや落ち込みの原因を理解する:自分を責めない

上手く両立できている人の共通点は家族の協力や保育園、行政などの子育てサービスが充実していたりします。会社も育児に理解があり柔軟に制度を使えていたり。

家族の形や住んでいる場所、仕事の種類、会社の雰囲気、価値観は人それぞれ。周りのサポートが少ないのに、すべてを完璧にしようとすると体も心も疲れてしまいます。無理な目標を立てると仕事も家庭も両方うまくいかなくなってしまう可能性も。

お子さんの成長を見られる今の時期は、かけがえのない時間。自分が何を一番大切にしたいのか、じっくり考えてみましょう。

この時期にしかできないことなど自分の価値観に合わせて決めていくことが何よりも大切。今、優先することや今後の人生で何を大切にしていきたいのか一度、自分に問いかけてみましょう。

未来に向けて|時短勤務のその先を考える

時短勤務は育児と仕事の両立に有効ですが通常勤務への移行も避けられません。先輩ママたちの経験からスムーズな移行のヒントとキャリアプランの立て方を紹介します。

フルタイム勤務に戻す時期の計画

フルタイムへの復帰に向けて以下の3つのステップを実践しましょう

  • 家族との計画作り
    • カレンダーを使って、3ヶ月・6ヶ月・1年後の目標を設定
    • 家族との具体的な役割分担を表にまとめる
  • 子育て支援の確保
    • 学童保育の申し込み時期と手続きを確認
    • 家事・食事の外部サービスの利用計画を立てる
  • 職場との調整
    • 上司とフレックスタイムや在宅勤務の利用を確認
    • 自分のキャリアを長期で考え希望する業務を申告

実践例:Aさんの場合

お子さんが小学校入学のタイミングでフルタイム復帰を目指すため入学1年前から「毎週月曜に家族会議を設定 」「学童保育と習い事を組み合わせた週間スケジュール表を作成 」「在宅勤務とフレックスを組み合わせた勤務形態を上司と相談」を進めてきました。

1年前から準備を進めると会社も人員体制を整えやすいです。

最近は賢くサービスを活用して仕事と家事を両立しているママが増えています。例えば夕食の準備に時間を取られがちですが「Oisix(オイシックス)」のミールキットを利用すれば20分程度で栄養バランスの良い2品が完成。時間に追われがちなワーママの強い味方のようです。

子育てに理解のない会社との向き合い方

個人の努力だけでは状況を改善できないケースもあります。残念ながら多様な働き方に非協力的な企業文化が根付いている職場も存在。

そんな環境では、どんなに誠実に取り組んでも価値観の違いや社風との不一致で心身の健康に支障をきたす可能性があります。

長時間労働が当たり前とされる職場や急な残業が頻繁に発生する環境では育児との両立はむずかしいでしょう。このような状況が続く場合、柔軟な働き方が可能な新しい環境を探すことが賢明です。

悩んだときは身近な先輩ママに相談するのがおすすめ。経験者からのアドバイスが役立ちます。ココナラを使えば先輩ママキャリアの専門家にネットで相談できます。名前を出さなくてもいいので職場の悩みも正直に打ち明けられます。

参考:2025年4月育児介護休業法が改正されます!

2025年4月1日から「育児・介護休業法」が新しくなります。注目は3歳未満のお子さんがいる人は在宅勤務(テレワーク)を選べるようになります(※努力義務)

※努力義務は法律で「やることを推奨する」という扱い。会社に対して強制力はありませんが将来的には「必ず実施しなければならない」義務となる可能性があります。そのため会社は積極的に取り組むことが求められます。

「育児短時間制度」の改正前と改正後の違いを比較

項目改正前改正後
育児短時間勤務制度企業ごとに制度の有無や内容が異なっていた法律で義務化。全ての企業で導入される
対象となる子どもの年齢企業によって異なる原則として3歳未満
短縮できる時間企業によって異なる1日の所定労働時間を6時間まで短縮可能
短縮できる時間帯企業によって異なる事業の正常な運営を妨げる場合を除き、労働者が選択可能
利用できる期間企業によって異なる原則として子が3歳になるまで
利用できる回数企業によって異なる制限なし
テレワーク企業ごとに導入状況や制度内容が異なっていた法律にテレワークの活用促進が明記され企業は導入・推進の努力義務を負う
企業は原則としてこれを認める必要がある
労働者の意見を聞き適切な制度設計や環境整備を行う必要がある


新しい育児・介護休業法は2025年4月1日と10月1日の2段階で施行。詳しくは厚生労働省「育児・介護休業法 改正ポイントのご案内」でチェックしてくださいね!

さいごに

働くママの毎日って育児と家事の両立が「当たり前」と思われがちですよね。でも正直、誰もが悩みを抱えていて、時には「もう無理かも…」と感じることもあります。

それでも今日できることを精一杯こなしながら一歩ずつ前に進んでいます。立ち止まることだって時には必要なんです。

職場で肩身の狭い思いをする必要は全くありません。むしろ時間に制限があるからこそフルタイム社員以上に仕事の生産性が高いと私は感じてました。ここで紹介した内容が育児に奮闘するママさんの心を少しでも軽くしてくれますように。

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