職場で肩身が狭いと感じながら働いているワーママのみなさんへ。
上司や同僚からイヤミを言われたり微妙な職場の雰囲気にストレスを感じることはありませんか。
子育てだけでも大変なのに職場のストレスも抱えながらの両立は本当に大変ですよね。
この記事では、マタハラの基本的な知識、事例、対応方法、相談窓口やサポート機関について紹介します。
さくっと「マタハラ」法律の基礎知識
マタハラとは妊娠・出産・育児に関して、女性労働者が職場で受ける不当な取扱いや嫌がらせのことです。
マタハラには2つの「嫌がらせ」に分けられています。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
育児制度を利用する人への嫌がらせ
法律で罰則があるにも関わらず「育児制度」の利用を拒む企業があります。
フルタイムで働く人以外は「辞めてほしい」と思っている経営者が多いのも事実なんです。
具体的な「嫌がらせ」の内容は
実際にあった「労働相談」の事例を紹介しますね。
マタハラの疑いがある会社には行政指導が入ります。
ワーママ本人が外部機関に相談したり密告で発覚する場合がほとんど。
行政指導を受けた会社が改善しなかったり揉み消したり虚偽の報告を行った場合は罰則として企業名の公表と最大20万円の過料処分になります。
「状態」への嫌がらせ型
普段の日常会話の中に「マタハラ」が潜んでいる場合もあります。
言葉はやわらくても会話の中身に要注意。
具体的には…
妊娠・出産を理由とした「不利益な取扱い」
不利益な取り扱いとは妊娠、出産、産前産後休業、育児休業等を理由とした解雇、不利益な異動、減給、降格などの取扱いを行うことは男女雇用機会均等法、育児・介護休業法で禁止されています。
(男女雇用機会均等法第9条第3項、育児・介護休業法第10条等)
具体的には…
妊娠や出産、産前産後休暇、育児休業を理由に解雇。
不利な異動や給料の減額、降格などの扱いを受けることは法律で禁止されています。
「男女雇用機会均等法」や「育児・介護休業法」という法律によって守られています。
【参考資料】厚生労働省 働きながらお母さんになるあなたへPDF
「マタハラかも?」と思ったときの相談窓口
会社の対応に納得がいかない場合は泣き寝入りしないで行政機関へ相談しましょう。
みなさんが住んでいる県に労働局があるのは知ってますか?
このような理由で労働局へ相談することもOK。匿名でも可能です。
社名や氏名を伝えても秘密は守られ本人の許可なく会社に連絡することはありません。
相談者の意向に沿った対応をしますので安心して相談してくださいね。
例えば、相談者が改善を希望する場合は労働局が会社へ調査に入ります。
どうしても匿名で解決したい場合は労働局へその旨を伝えましょう。
その場合、労働局は「定期的な企業調査です」と会社に説明して調査を開始。相談者の身元を明かさずに問題を解決する方法を模索します。
相談者の意向を最大限に尊重しながら解決策を見つけるためのサポートをおこないます。
子育てと仕事を両立できない会社の特徴
子育て社員にとって働きやすい職場は、まだまだ少ないです。
以下のような特徴がある会社は子育て社員が両立を諦めてしまう原因に。
「子持ち様」というワードがネットで話題になりましたね。
職場で肩身が狭いと感じていませんか?
「子持ち様がいると仕事のシワ寄せがくる」という意見もありますがこれは会社として本質的な課題。
社員同士で揉めることではありません。
育児や介護など家庭の事情で柔軟な働き方を求める社員が増えています。
企業がこれに対応しないと優秀な人材がますます離れていくでしょう。
心身が壊れる前に会社を離れる
本人がいくら努力してもうまくいかないケースもあります。
残念ながら多様な働き方に協力的でない企業まだまだ多いというのが正直な感想。
自分なりに頑張っても価値観の違う人たちや異質な社風の中では神経が擦り切れるばかり。
心身が壊れ子育てに悪影響がでないうちに会社を離れるのもひとつです。
今はワーママのリモートワーク求人も多くありますね。
なんとか今までやってきた
もう限界かも
と思ったら心身を壊す前に会社を離れましょう。
自分のスキルや経験、知識を活かして多様な働き方を検討してみるには良い機会かもしれません。
マタハラのほかに職場でセクハラやパワハラに悩んでいる方はハラスメントのまとめ記事があります。参考になれば嬉しいです。
さいごに
毎日が辛くて何度も辞めたいと思っても家計のことを考えると辞められずストレスが溜まっていませんか?
家族のために頑張りたいと思う反面、自分自身の健康も大切!
必要なら行政機関に頼ってみたり職場環境の改善や転職も考えてみましょう。
自分を大切にして前に進んでくださいね。