平日、仕事に追われてクタクタになった金曜日の夜。
「週末こそは丁寧に暮らしたい」と思いながらも結局、疲れが取れずにダラダラと過ごしてしまう……
そんなことってありませんか?私も以前はそうでした。
「美味しいコーヒーを飲めば癒やされるはず」と豆の種類にこだわったりもしましたが何かが足りない気がして。
そこでふと気づいたんです。大事なのは「何を飲むか」よりも「どう淹れるか」そのプロセスにあるんじゃないかって。
今回は私が週末の心を整えるために迎えた盛岡の老舗「岩鋳(いわちゅう)」の南部鉄器についてお話しします。
「鉄器ってお手入れが大変そう」「古めかしい」というイメージがあるかもしれませんが今の私たちの暮らしにこそフィットする意外な魅力が詰まっていました。
デザインの美しさ!キッチンが美術館に
南部鉄器と聞いてまっ黒でゴツゴツした鉄瓶を想像していませんか? 岩鋳の製品を見ると、そのイメージはいい意味で裏切られます。

伝統的な「アラレ模様」はそのままに銀とブルーを組み合わせたものやピンクゴールドのような色合いのものまで。
キッチンに置くだけで、そこだけ美術館のような空気が流れます。

ただの道具じゃない週末の「儀式」を変える岩鋳のコーヒーポット
私が一番気に入っているのは、ゆったりとした珈琲時間☕️
鉄瓶で沸かしたお湯って不思議なくらい角が取れて「まろやか」になるんですよね。鉄瓶の素材のおかげで水の分子構造が変わって口当たりが柔らかくなるんだとか。
実際に飲んでみると、その違いは歴然!普段使ってる電気ケトルのお湯とは全然違うんです。コーヒーが美味しくなるのはもちろん特に朝イチのコーヒーが体にじんわり染み渡る感じがたまりません。

目覚めたばかりの体に温かくてまろやかなお湯がゆっくり広がっていく感覚って本当に幸せ。しかも鉄瓶のお湯には微量の鉄分も入ってるから健康にも良いんです。
電気ケトルじゃ絶対味わえない贅沢な体験。毎朝この時間が楽しみで仕方ありません。
キッチンだけじゃない?デスクやリビングに「遊び心」を添える
岩鋳の魅力は鉄瓶だけではありません。 癒しには欠かせない小物たちを紹介します。
心を洗う透き通った「音色」の魔法
デスク周りや窓辺で深い癒やしをくれるのが岩鋳の「風鈴」
風鈴といえば夏のイメージですが南部鉄器の風鈴は季節を問わず愛でたくなる特別な「音」を持っています。
ガラスの風鈴が「チリン」なら南部鉄器は「リーン……」というどこまでも透き通った高く長い余韻。
仕事で頭が熱くなっているとき窓から入る風でこの音が鳴るとスッと涼やかな風が心の中まで通り抜けていくよう。
その音色は、まさに「耳で聴く薬」忙しい日々にこそ、ぜひ取り入れてほしい私のいち押しアイテムです!
夜の時間を彩るアイテムも
ほかにも夜のリラックスタイムに灯す「キャンドルスタンド」など岩鋳には暮らしを彩るアイテムがたくさん。
「伝統工芸品」と身構えず大人のための上質なグッズとして取り入れてみるのも楽しいですね。
パンケーキもお店の味に「オムレツパン」で迎える朝
「鉄器は料理を美味しくする」とは聞いていましたが実際に使ってみてその実力に驚きました。
私が週末、愛用しているのが岩鋳のフライパン(オムレツパン)
南部鉄器は厚みがあるので蓄熱性が高く食材に均一に熱を伝えてくれます。 いつものスーパーで買った卵やパンケーキミックスも、このフライパンで焼くだけで「外はカリッ中はふっくら」
まるでカフェで出てくるような仕上がりに朝からテンションが上がります。 調理するだけで自然と鉄分補給ができるのも私たち女性には嬉しいポイント。
「消費」ではなく「育てる」豊かさ
私たちは普段、買ったらその瞬間から劣化が始まっていく「消費」に慣れすぎてしまっている気がします。
でも南部鉄器は逆です。 「使い込むほどに風合いが生まれ育っていくもの」岩鋳のサイトにも「じっくり育てるつもりでお付き合いください」という言葉があります。
使い続けるうちに内側に湯垢がついてお湯がさらに美味しくなったり持ち手に自分だけの艶が出てきたり。
手間をかけて道具を育てていく時間は自分自身を大切に扱う時間とも重なります。
「一生もの」と付き合うという選択は何でもすぐに買い替えられる時代だからこそ最高の贅沢なのかもしれません。
でもお手入れや「偽物」が心配?
「鉄器って錆びさせちゃいそうで怖い」 「ネットだと偽物が多いって聞くけど、どこで買えばいいの?」そんな不安をお持ちの方もいるかもしれません。
基本的なポイントさえ押さえれば鉄器のお手入れは決してむずかしくないんです。洗剤を使わず余熱で乾かすだけ!
人気ゆえに残念ながらデマが出回っているのも事実「お手入れ方法」「失敗しない選び方」や「長く使うためのコツ」については、こちらの記事で詳しくまとめています。
さいごに:週末は鉄瓶に癒やされてみませんか?

丁寧な暮らしとは、すべてを完璧にこなすことではありません。 お気に入りの「相棒」とじっくり向き合う時間をほんの少し持つこと。
岩鋳の鉄器でお湯を沸かして、ゆっくりとコーヒーを淹れる。 そんな週末の儀式がまた次の月曜日から頑張るためのエネルギーをチャージしてくれます。
あなたも一生かけて育てていきたい「良いもの」との暮らし始めてみませんか?

