ひとり暮らしの部屋を探している方へ「選ばないほうがいい賃貸物件」についてお伝えします。
私はこれまでに東京、神奈川、仙台、秋田など都市部から地方まで10回以上の引越しを経験。その過程でたくさんの失敗も。
周辺環境が思っていたよりも悪かったり住んでみて初めてわかる問題に悩まされました。
そこで自分の失敗談を踏まえた情報や不動産業者が教えてくれない内容をピックアップしました。引越しは大きな決断。慎重に選んで後悔のない新生活をスタートさせてください。
選ばないほうがいい立地と環境5選

新しい生活をスタートさせる場所選びには「立地や環境」騒音」「設備」「災害リスク」など慎重に検討すべきポイントがたくさんあります。
私のこれまでの引越し経験や失敗談をもとに「選ばないほうがいい立地と環境5つ」について詳しくお伝えします。
騒音ストレス
線路や踏切・交通量の多い道路沿い
私が住んでいる物件は大通りに面しています。何度も引越しを繰り返しているのに「新築物件・角部屋」に惹かれて決めてしまいました。
大型トラックが通過するたびに部屋の中まで振動。「地震?」と勘違いするほど揺れます。道路側は二重サッシになっていますが、あまり効果は感じません。
夜中もうるさいなら引っ越そうと思いましたが通行量が少ないのでどうにか眠れます。道路側に面した部屋にデスクを配置する予定でしたが日中の騒音がひどくて諦めました。
生活音が気になる施設
周辺に学校・病院・消防署・工場・フィットネスジム・道場がある
学校や保育園などお子さんの声はある程度は仕方ありません。でも最初から選ばないほうがストレスなく過ごせます。
救急車や消防車の音は夜中でも起こされ寝不足気味に。工場も機械の音や有害物質が出ることがありおすすめしません。
フィットネスジムは体を鍛えたい人は利便性が良いと思いがちですが窓を開けているため音楽がガンガン聞こえてきます。部屋にいてもダンス曲やインストラクターの掛け声が聞こえて落ち着きませんでした。
自然災害リスク
物件の周辺に「大きな川」や「崖崩れ」しそうな山がないか
物件の裏が山だったり近所に大きな川があるなど目に見えて危険な土地にある物件は避けたほうがいです。
例えば山の近くにある物件は土砂崩れのリスクが高くなります。大きな川の近くにある物件は洪水のリスクが高く氾濫時には浸水する可能性が。
リスクを考慮して安全な立地を選ぶことをおすすめします。
快適な通信環境
スマホのアンテナ立ってる?
賃貸物件に入居後にアンテナが1本しか立っていなかったりすると本当にショック。ネット環境の良し悪しは生活の質に大きな影響を与えます。
内見の際に自分のスマホで電波状況をチェック。室内だけでなくバルコニーや玄関、トイレなど全体の電波状況を確認してくださいね。
できれば日中や夕方など別々の時間帯に電波の安定性を確かめるとより安心。

避けたい嫌悪施設
墓地・火葬場・神社・刑務所・ゴミ処理場
嫌悪施設とは墓地、火葬場、神社、刑務所、ゴミ処理場など。これらの施設が近くにあると不動産の価値が下がります。
人によっては「まったく気にならない」と思ったり逆に「避けたいと」感じる人も。価値観や生活スタイルに合わせてどのような施設が近くにあるかを確認することが大切。
選ばないほうがいい部屋と設備8選

住んでから後悔しないためにも部屋選びで事前に注意すべきポイント8つお伝えします。
これを知っているだけで物件選びの際に大きな失敗を避けられるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
事故物件
事故物件の特徴として次のようなことがあります。
稼働率の低い部屋の対策として値下げや劣化によるリフォームは一般的によくあります。でも礼金、敷金、家賃が安い物件、名称変更した物件(過去にニュースになったり)は何かあるかもしれないのでしっかりチェック。
不動産業者に安い理由を聞くと「キャンペーンの特別な物件です」と説明されるでしょう。ここはもう一歩踏み込んで過去に大きな事故や事件がなかったかネットや大島てる事故物件サイトで調べてみましょう。
1階が店舗の物件
1階が店舗になっている物件には、いくつか気をつけたいポイントがあります。皆さんも想像がつくかもしれませんが「G」問題。
特に飲食店が入っている場合、食品の匂いやゴミが原因で害虫が発生しやすくなります。来客が多い店舗では日中から夜遅くまで騒音が続くことも。
飲食店やバー、カフェなどが入っていると来客の会話や音楽、店内の作業音が気になるかもしれません。
さらに店舗が頻繁に入れ替わる場合そのたびに工事や引越しの音が発生し落ち着いた生活が送りにくくなることも。1階が店舗の物件を選ぶ際は要注意です。
共有部分が管理不足
物件の廊下や階段など共有部分の清掃がきちんと行われているかチェックしましょう。電球が切れていたり何年も前のポスターが貼られていたりすると管理状況がよくない物件。
「自転車置き場」や「ゴミ収集場」の状態からは住人のマナーがひと目で把握できます。
不動産業者の話術で魅力的に営業されても実際に自分の目で見たことがいちばん信頼できる情報です。写真や説明文だけではわからない細部や雰囲気を自分自身で確認することを意識してみてください。
洗濯置き場が外
外に「洗濯置き場」がある場合、サビやすくなり機械の内部にも湿気が入り込むことで故障の原因に。
直射日光の影響でプラスチック部分が劣化しやすくなり結果として洗濯機の寿命が短くなります。洗濯置き場が外にある物件は避けたほうがいいでしょう。
ゴミ収集場の近く
物件を選ぶときは「ゴミ収集場」の場所も重要。ゴミ収集場が近いと臭いや害虫が発生しやすくなりゴミ収集車の音もストレス。
できれば「ゴミ収集場」が部屋から見えない場所にある物件を選ぶことをおすすめ。
冷暖房効率ダウンなドア
ドアが「上吊り引戸」は下が空いてます。エアコンの風が逃げやすく冷暖房の効果が落ちてしまいます。
わたしは「上吊り引戸」の物件に住み後悔。応急処置として引戸の下にビニールシートを貼りました。

電気代が高騰している中、エアコンを効率的に使えないのは痛い。
「上吊り引戸」の物件は掃除がしやすい理由で多く見かけるようになりましたが電気代を考えると避けたほうが良いかもしれません。
快適な生活のためにはドアや窓の構造も含めて細かいところまで確認してください。
古いエアコンと設置場所
エアコンが古いと電気代が高くなります。ときどき「いつの時代のエアコン?」と思うことがありました。
古いエアコンは最新の機種に比べてエネルギー効率が悪く同じ冷暖房効果を得るためにより多くの電力を消費。
「設置場所」もエアコンの効率に大きな影響を与えます。エアコンの風が窓に直接当たるような配置だと外気の影響を受けやすくなり効率が悪くなります。
部屋全体を快適な温度に保つためにエアコンが余分に稼働し電気代がさらに増加。さらに古いエアコンは音がうるさく故障しやすいという問題も。
内見であまりにも古いエアコンなら交渉してみるのもひとつです。
弱い水圧
個人的に水圧が弱いとテンションが下がります。とくにシャワーの水圧が弱いとしっかり体を流せず少しストレス。

洗面台やキッチンの水圧が弱いと洗い物や歯磨きに時間がかかってしまいます。洗濯機の使用にも影響が。
洗濯機が水を吸い上げるのに時間がかかると洗濯の時間が長くなってしまい家事効率にも影響。
水の圧力が弱いと生活全体に影響が出てしまいます。
水回りの設備が充実しているかどうかは物件選びの際にとても大切なポイント。水圧チェックの確認は重要です!
【経験談】入居後の後悔エピソード

入居後の後悔エピソードを2つ紹介します。想定外の出来事でしたが「鳩問題」と「工事の爆音」に悩まされた経験があります。
未然に防ぐためにも内見時に次の内容をチェックしてください。
ベランダ「鳩のフン」問題
過去の賃貸でベランダに突然鳩が住みついてしまいました。ベランダに「フン」や「羽」を撒き散らします。
鳩の鳴き声もストレス。もしそんな状況になったら自分でどうにかするよりも管理会社に対策を相談してください。

私の場合、管理会社に「ベランダのフン清掃」と「鳩よけネットの設置」の対応をしてくれました。
自分の部屋だけ被害を受けている?と思っていましたが周囲の建物を見渡すとベランダに「鳩よけのネット」が増えていました。
急に鳩が住み着いてしまったエリアのようです。しばらくしたら鳩が来なくなりましたが周囲に鳩対策している家や建物がないかチェックをお忘れなく。
大規模工事(爆音)で部屋で過ごせない日々
過去に住んでいたアパートの隣に新築マンションの工事が始まりコンクリートを壊す音や機械の音、ドリルの振動が続く日々。
ガマンできなくなり管理会社に相談しましたが「うちは関係ない」と言われました。確かに管理会社はどうにもできないですよね。
平日は会社に行っていたので騒音を避けられましたが休日は家にいるのが辛く外出するように。物件周辺に空き地や古い建物が多いと将来同じ問題が起きるかもしれないので注意が必要です。
さいごに

実際に住んでみないと分からないことも多いのも事実。でも高い家賃を払ってガマンを強いられる暮らしは避けたいですよね。
不動産業者の情報だけでなく自分でも徹底してリサーチすることをオススメ。広告や宣伝が素晴らしくても自分の目で見た情報が最も信頼できます。
住んでからの後悔を未然に防ぐためにも周辺環境や近隣住民のマナー、騒音の有無、設備の状態なども自分で細かくチェックすることが大切。
できる限りの情報収集と現地確認を行い安心して快適な新生活を迎えられるようにしてくださいね!