PR

これって就活ハラスメントかも…と感じた時の対処法

人間関係の悩み

就職活動をしている中で「断ったら合否に影響するかもしれない…」その不安が就活ハラスメントかもしれません。

私自身、前職で就活ハラスメントを受けた学生と企業の間で起こったトラブルを担当していた時期がありました。

就活ハラスメント相談窓口があっても学生は相談することによって採用への道が閉ざされてしまう可能性があり多くの学生が就活セクハラの被害を告発できない状態にあります。



この記事では、就活ハラスメントに遭わないための行動や被害に遭ってしまった時の対処法を解説します。


スポンサーリンク

就活ハラスメントとは

就活ハラスメントとは就職活動のタイミングで行われるハラスメントのことで応募する企業や、その採用担当者が優越的な立場を利用して就職活動中やインターンシップ中の学生に行うセクハラやパワハラをいいます。

ハラスメントは相手に「みじめな思い」を強いること。立場が上にあるからと言って立場が下にある人に対して相手の尊厳を傷つけ、みじめな思いを強いることは許されません。


就活ハラスメントの場面

・インターンシップ
・企業説明会やセミナー
・OB・OG訪問
・採用面接
・内定を受ける前後の言動



3つの就活ハラスメント行為

採用担当者が食事や飲酒を強要したり個室で1対1の面談を求めたり、個人の携帯メールやSNSで連絡を入れてくるといったことはありませんか?このような不適切な要求に応じる必要はありません。

また、自社の内定と引き替えに他社の選考活動の中止や内定辞退を迫る「オワハラ(就活終われハラスメント)」もあります。


言葉だけではありません。他社の面接日を聞いて、その日に合わせて自社の最終面接を入れたりなど
他社の選考を妨害し学生を追い込む企業もあります。

どのような言動が「就活ハラスメント」に該当するのか具体的にみていきましょう。



1.就活終われハラスメント

「就活終われハラスメント」オワハラという言葉を聞いたことがありますか?


企業は優秀な人材を獲得したいと思っていますが、その思いが強すぎて他社の内定辞退を条件に自社の内定を約束させたり、就活を終わらせるよう迫ったりします


・就活する学生に対して優位に立ちプレッシャーをかけ自社に決めるよう誘導するこがハラスメント行為に該当します。


事例
  • 内定承諾書の強要。
  • 内定後、他社の就活ができないよう勉強会や研修など必要以上に拘束する。
  • 内定辞退した後に怒りをぶつけられる。




2.就活セクハラ

就活中にセクハラがあること、ご存知ですか?就活中のセクハラとは、応募する企業や採用担当者が就職活動中やインターンシップ中の学生に対して行う性的な嫌がらせです。

面接時にもプライバシーに関する質問や不適切な要求をされていませんか?思いあたる方は、もしかしたら、それは就活中のセクハラかもしれません。

・食事やデートの誘い
・不必要な身体への接触
・性的な事実関係に関する質問
・性的な冗談・からかい


事例
  • メールに就活とは関係ない内容のメッセージを送ってくる。
  • 彼氏(彼女)いるの?と聞いてくる。
  • 学生(男性)に「女性みたいだね」という発言をする。
  • 内定おめでとう。2人でお祝いをしようと個人的に食事に誘ってくる。
  • オンライン面接で部屋を映してや全身を見せてと要求してくる。
イライラくま
イライラくま

内定者に会社の店舗見学といって連れまわし、そこから食事にもっていく例もありました。仕事に見せかけて夜の食事に付き合わせる行為も要注意です。




3.就活パワハラ

自分よりも弱い立場の学生にマウントをとってきたり自分や自社の常識で物事を語り合わない考えの学生を否定し価値観を押し付けてくるなど。

・「考えが甘い」「やる気があるのか?」など威圧的な態度。
・面接で学生の話を無視したり、一方的に否定するなどの圧迫面接。


事例
  • 面接やOBOG訪問時に、説教や人格否定するような発言。「うちとは合わないね」「他を受けたほうがいいよ」など。
  • 面接で期待する回答でなかった場合「質問、ちゃんと聞いてる?」など、威圧的な態度。



覚えておいて!面接で禁止されている質問例

面接で不快な思いをしたり言いたくないことをしつこく聞かれたりすることがあるかもしれません。厚生労働省の「公正な採用選考の基本」から一部、抜粋した内容です。

●本籍・出生地に関すること、本籍が記載された書類を提出させること
●家族に関すること(職業、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など)
●住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近郊の施設など)
●生活環境・家庭環境などに関すること
●宗教に関すること
●支持政党に関することの把握
●人生観、生活信条に関すること
●尊敬する人物に関すること
●組合に関する情報(加入状況や活動歴など)、学生運動など社会運動に関すること
●購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること

<その他>
●身元調査など
●採用選考時に不必要な健康診断があった

参考 厚生労働省 公正な採用選考の基本

無神経に、これらを行う企業は要注意です。



就活ハラスメント被害に遭わないための心構え


このようなハラスメントに対して自分の意思をしっかり持ち勇気を持ってきっぱり断る必要があります。就活ハラスメントに遭わないよう個人の携帯メールやSNSでやり取りすることは避けましょう。




これハラスメント?と思ったら録音しておく(証拠を残す)


いつ、どこで、誰から、どのようなハラスメント行為を受けたのか記録を残しておきましょう。

✔️ LINEやメールは削除されてしまう恐れがあるためスクショして残しておく。
✔️ ボイスレコーダーで録音。小型のボイスレコーダーを胸ポケットにしのばせておく。

amazonでボイスレコーダーを見る






事前に知っておこう!断り方の事例

非常識な提案をされた時は、その場で回答せずに「学校の許可が必要ですので確認します」と返しましょう。行きたい企業であっても冷静に立ち止まり、ご両親や大学に相談することをおすすめします。

会話の事例

企業の人事
企業の人事

すぐ連絡が取れるようLINEを教えて

学生
学生

連絡は、こまめに確認していますのでエントリーシートの連絡先にお願いします。




企業の人事
企業の人事

会社説明会では伝えきれないから場所を変えて話そう

学生
学生

学校に申請し許可が必要です。日時と場所、御社の参加人数と参加者を教えてください。


企業の人事
企業の人事

内定を出しますので就活を終えてください。

学生
学生

まだ選考結果が出ていない企業がありますので就活は継続します。









就活ハラスメント相談窓口



「これはハラスメントかな…」と思ったら、ひとりで抱え込まず、早い段階で、ご両親や友人、大学のキャリアセンターに相談してくださいね。キャリアセンターと労働局が連携する体制も整ってます。


ご両親と都道府県労働局雇用環境・均等部(室)にも相談OK。相談は無料で匿名でも大丈夫です。プライバシーは厳守されるので安心して相談してください。新卒応援ハローワークでも相談可能です。


<相談窓口>
①大学のキャリアセンター、ハラスメント相談窓口
②応募企業の人事部・コンプライアンス部門等
都道府県労働局 雇用環境・均等部(室)




さいごに

第一志望の企業であってもハラスメントを行うような会社には入社しないという冷静な意思をを持つことが大切です。

ブラック企業に入社しないよう少しでも違和感があれば周囲に相談したり意見を求めましょう。