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熊に遭遇したらやってはいけないこと・人・車の対処法

リフレッシュ旅
リフレッシュ旅

クマの出没のニュースが多くなってきました。山登りやキャンプはもちろん通勤や通学いつどこでクマと出会うかわかりません。

そこで今回は、旅行や行楽地でクマとの遭遇を未然に防ぎ万が一遭遇してしまった際に身を守るための知識と対策を行政の情報や経験に基づいてご紹介します。クマ被害防止の行動に役立てていただければと思います。

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クマに遭遇する可能性のある場所や時期

クマの事故や出没を防ぐためにはクマの生態や行動について正しく知ることが大切。一般的に春と秋はクマが食べ物を探すために活発に動き回るため特に注意が必要です 。

  • 春: 冬眠から目覚めたクマは新しい食べ物を求めて活動を開始

  • 秋: 冬眠に備えて栄養を蓄えるため食べ物を探し回る
画像 ヒグマ研究所

これらの時期に加え山林や河川沿い、人の手が入りにくい藪地、農地の周辺、実のなる庭木のある場所はクマとの遭遇の可能性が高まります。

参考資料:秋田県のパンフレット(2024年7月)特集:クマを知って、被害を防ごう!

クマに遭遇してしまったら!距離別の対処法


クマとの遭遇時には適切な逃げ方を知っておくことがポイント。クマから逃げるための基本的な行動はゆっくりと後退。状況に応じて冷静に対処しましょう。

遠くに熊がいる時

落ち着いてゆっくりとその場を立ち去りましょう。クマは人の気配を感じたら自ら隠れたり逃げたりすることが多いです。もしもクマが気づいていないようであれば様子を見ながら静かに後退。

急に大声を出したり走り出すとクマを驚かせ予期せぬ行動を引き起こす可能性があります。

近くに熊がいるとき

まずは落ち着いてください。クマは近づいてくるものに対して威嚇のために突進(ブラフチャージ)をしてくることがありますが、すぐに引き返すことが多いです。

ゆっくりと後退し距離を取りましょう。走って逃げるのは禁物。クマは逃げるものを追いかける習性があります。

ハンター
ハンター

威嚇突進(ブラフチャージ)とはクマの行動特性で相手の様子をうかがいながら突進し相手を威嚇(いかく)する行動です。

突然、目の前に熊が現れたら

まずは落ち着いて深呼吸。驚かせてしまったり大きな声を出したりするとクマが身を守るために攻撃してくる可能性があります 。クマがこちらを認識していることを理解しつつ…ゆっくりと後ろへ下がる 。

クマにとっての脅威を最小限に抑え安全にその場を離れるように心がけてください。

親子熊と遭遇

もしもハイキングやキャンプ中に親子連れのクマに出くわしてしまったら特に注意が必要 。母グマは子グマを守るために攻撃的になる可能性があります 。

子グマがいるように見えても近くに母グマが隠れている可能性が高いです。子グマには絶対に近づかず、ゆっくりその場から離れましょう。

熊に遭遇したらやってはいけないこと


あわてずに、まずはこちらの2つを思い浮かべてください。

  • 走らない・背中を見せない
  • 大きな声を出さない(刺激しない)

走らない・背中を見せない

クマは逃げるものを追いかける習性があります。彼らの生き抜く戦略の一部。驚くべきことにクマは最高時速60km/hというすごい速さで走ることができます。

私たち人間の走る速度をぐんと上回るもので逃げようとしても無理かもしれません。クマに出会ったときは逃げるのではなくゆっくり後退しながら離れましょう。

大きな声を出さない(刺激しない)

クマと遭遇した場合、熊がパニックを起こさないようにするためには何よりも大声を出さないことが重要。クマは恐怖心や驚きから防衛的な攻撃をする可能性があります。

大声を出すことはクマにとって脅威となりストレスを与えてしまう恐れがあり、さらに怯えさせるとクマの行動が予測不能になり事態が悪化するかもしれません。

もしも熊が襲ってきたら

最悪の場合に備えて自己防衛策を取る必要があります。

  • 攻撃を受けそうになった場合は持っているならクマ撃退スプレーを迷わず噴射。スプレーはクマの目や鼻、喉に直接吹き付けるのが効果的。

  • スプレーがない場合や噴射が間に合わないときは地面にうつ伏せになり両手で首の後ろを組んで頭部や頸部を守る防御姿勢を取りましょう。体を丸めて顔を伏せることも有効 。地面からひっくり返されないように踏ん張ってください。
画像:秋田県公式サイト「ツキノワグマ情報」


クマによる事故では首から上を守ることがとても大事。「命に別状はありません」と報道されていても、けっして軽傷だと思わないでください。

顔をエグられたり顔面に麻痺が残るなどの大変な事故も多く発生。もしもの時のために防御姿勢では顔や首、頭を守りましょう。クマは人間の急所を理解しています。

クマ撃退スプレーや防御姿勢はあくまで最終手段。最も重要なのはクマに遭遇しないための対策。

世界初のカプサイシンを利用した熊撃退スプレーは強力な効果があり推奨されています。高額ですが命には変えられません。山に行く機会が多い方は用意しておくことをおすすめ。

クマに遭遇しないためにはどうしたらいいの?


残念ながら確実な方法はありません。クマとの遭遇を避けるためには日頃からの備えが大切。以下のポイントを心がけてください。

  • 音を出す:山に入る際や見通しの悪い場所を歩く際はクマに自分の存在を知らせるためにクマ鈴、爆竹、サイレン、ホイッスルなどを活用しましょう。最近では人工的な音に無関心なクマも増えているため複数の方法を組み合わせるのも有効

  • 一人で行動しない: 可能な限り単独での行動は避け複数人で行動するようにしましょうグループでいることでクマからの注目を分散させることができます。

  • 知識を持つ: クマの行動や生態の知識を学びクマとの遭遇を回避するための行動や情報を把握しておきましょう。

熊撃退グッズどれが効果的?

YouTube動画マタギの教え


実際にクマで実験している動画でとても参考になります。山に入る際に持っておくと安心できるクマ撃退グッズ。揃えるポイントは…

  • 音を出してクマを近づけないモノ
  • クマを遠くに追い払う効果のあるモノ
  • クマを撃退するモノ


みこ
みこ

持っておくと安心なクマ撃退グッズをまとめました


  • クマ鈴:クマ鈴は音を鳴らすことでクマに人間の存在を知らせます。クマは人の気配を感じたら逃げる傾向があります。

  • 爆竹:爆竹を鳴らし大きな音を発生させます。クマは音に敏感で爆竹の音が聞こえると驚いて逃げることがあります。

  • サイレン:クマはサイレンの音が聞こえると近づかない可能性があります。

  • ホイッスル:クマは高い音に敏感でホイッスルの音が聞こえると近づかないようになる可能性があります。山で遭難した時も役立ちます。

  • クマ撃退スプレー:クマ撃退スプレーはカプサイシンを含んだスプレー。クマに効果的な噴射ができます。スプレーをクマの目や鼻・のどに当てるとクマの攻撃を回避できます。

電子ホイッスルは人気。クマを遠くに追い払うだけでなく緊急時にも息を吹き込む体力がなくても使えます。とくに山に入る方はひとつ持っていると心強いです。

人間の生活圏でクマを寄せ付けない環境づくり

山間部に住んでいる方の対策です。近年は住宅街にも出没してますので参考にしてみてください。

  • 家の周りや農地の見通しを良くする: 藪や草むらを刈り払いクマが隠れにくい環境を作りましょう

  • 農作物や生ゴミを適切に管理する: 農作物の規格外品や摘果した果実、米ぬか、生ゴミなどは、クマにとって格好の餌となります。これらを放置せず適切に処理

  • 実のなる庭木を管理する: クマを誘引する可能性のある庭木は実を早めに収穫するか伐採する、幹にトタンを巻く、電気柵で囲うなどの対策

  • 山にごみを捨てない: 山に捨てられたゴミの臭いはクマを引き寄せ人が食べ物と結び付けられる原因となります。ゴミは必ず持ち帰りましょう

  • 電気柵の設置: 農地や庭木への被害を防ぐために電気柵の設置は非常に有効な対策です。

クマは嗅覚が鋭いため臭いに誘引されます。生ゴミなどを野外に放置しないようにしましょう。クマの通り道や隠れ場所をなくし人間の活動エリアから遠ざけることが重要です。

車に乗ってる時にクマに遭遇したら

ドライブ中に突然、クマが道路に現れることもあります。まずは深呼吸。同乗者がいたら「大丈夫‥」と落ち着かせる(自分も!)それから次の行動を意識してください。

  • 距離を取り近づかない: 車から降りるのは絶対にやめましょう

  • 窓を閉めてドアをロックする: クマが近づいても安全な空間を確保

  • 速度を落としながらゆっくりと通過する: 急な動きはクマを刺激する可能性があります

  • 警察に通報し情報を提供する: 他の地域住民への注意喚起のためにも目撃情報を共有

子グマが見えても母グマが近くにいて攻撃的になる可能性があります。とにかくその場をゆっくり離れましょう。


ハンター
ハンター

クマは追いかけるという習性があるため車でバックすると車に近づいてくる可能性があります。バックするしかない状況のときはバックしていることが気づかれない速度でゆっくり移動しましょう。


猟犬
猟犬

動物の道路標識や看板が設置されている場所はクマが出没しています。意識しながら早めに回避してくださいね。



新種のクマの特性や全国のクマ出没マップをまとめています。

さいごに

クマに遭遇したときに「慌てないこと」が大前提ですが…それがいちばん難しいですよね。でも正しい知識があれば適切な対応ができ被害を防ぐことができます。

クマとの遭遇はもはや他人事ではありません。目撃情報は年々増加して、いつどこでクマと出会うかわからない状況です。実際、クマは私たちが想像している以上に身近な存在となっているのです。

山に入る際は必ずクマ対策の準備を忘れないようにしてください。

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