東北と北海道は春夏秋冬それぞれの季節に美しい観光スポットがたくさんあります。ですが旅行を快適に過ごすには天気と気温の変化に注意が必要。
準備が足りないと「あれを持ってくればよかった」と後悔することも。特に街の中心部と山間部では気温がかなり違います。
そこで地元民の私が快適な旅行のための準備方法を紹介します。東北・北海道を旅行する時の服装や持ち物を季節別にまとめました。しっかりと準備をして観光を楽しんでください。
2025年2月〜2025年3月の全国の気温と降水量

東北の予報:2月中旬は日本海側で雨や雪、下旬は晴れの日が多く気温は平年より暖かめ
日本海側では2月中旬まで雪や雨が続き下旬からは晴れの日が増えてきます。気温は平年より暖かめで日中は春の陽気を感じられそう。ただし朝と夜はまだまだ冷えますので温かい服装で調節してください。それと雪解けの影響と花粉症対策を忘れずに。
旅行の服装は現地の気温や服装指数をチェックすることをおすすめ👚
春(3月〜6月)服装・持ち物

関東・関西エリアは3月に入ると徐々に暖かくなり、もうすぐ初夏の気配が感じられます。一方、東北・北海道はまだまだ寒い日が続きます。4月でも雪が降ることがあるので春物の衣服だけでは危険。
【服装の基本的な考え方】
・薄手のコートまたはジャケット、厚手のパーカーで温度調整
・インナーは長袖
【あると便利なアイテム】
・手袋、マフラー、耳当て
・防水スプレー
3月の服装のポイント
3月に入ると全国的に雪解けの季節となりますが東北や北海道では依然として寒い日が続きます。春の訪れが遅く3月でも真冬のような寒さ。
厚手のコートや手袋、マフラー、帽子を準備して寒風から身を守り雪道では滑りにくい靴を選びましょう。東北・北海道春ではまだまだ冬の装いが欠かせません。
4月の服装のポイント
雪も溶け始め徐々に過ごしやすい季節になってきます。地元の人々が冬用タイヤから夏用タイヤへ交換するのは4月上旬から中旬頃。
ただし朝晩は道路が凍結することがあるので油断は禁物
その日の天気予報をチェックし必要に応じて防寒着に耳あてやマフラーを組み合わせると快適に過ごせます。暖かい日はマフラー1枚追加するだけで十分。まだ雪が残っていることもあるので滑りにくい靴を用意することをお忘れなく。
5月・6月の服装のポイント
だいぶ過ごしやすい気温を感じられる日が多くなってきます。日中は15℃前後まで気温が上がることもあり春らしい穏やかな陽気。
10℃を超える日も増えてくるのでトップスはブラウス、羽織りはGジャンでもOK。ただし朝晩は気温が下がることもあるので薄手のカーディガンを持ち歩くと安心。
軽めの羽織りがあれば春の気温変化にも対応できます。とくに午前中と夕方以降は気温差が大きくなるため重ね着できる服装を心がけると快適に過ごせます。
夏(7月〜8月)服装・持ち物

東北は涼しいというイメージがありますが実際は真夏日になることも多いです。そのため半袖などの涼しい服装はもちろん帽子、日傘、アームカバー、日焼け止めなどでしっかりと紫外線対策をすることが大切。
【服装の基本的な考え方】
・軽めのカーディガンなど薄手の羽織
・インナーは半袖
【あると便利なアイテム】
・帽子
・サングラス
・日焼け止め
・薄手の羽織もの
・熱中症対策グッズ(ハンディ扇風機など)
・虫除けスプレー、虫刺され薬

自然が豊かな場所は虫刺されに注意が必要です
7月・8月の服装のポイント
早朝、日中、夕方、夜と1日を通して体感温度に大きな差があります。とくに朝方は冷え込みが厳しく日中は暖かく感じられ夕暮れどきからは再び気温が下がります。
暑さ対策も大切ですが重要なのが「肌寒くなった時の対策」
急な冷え込みに備えて薄手のカーディガンやジャケットなど軽めの羽織を1枚持ち歩くことをおすすめ。これがあれば天候や気温の変化にも柔軟に対応できて安心です。
秋(9月〜11月)服装・持ち物

9月は残暑の影響が続き10月に入っても気温が高めに推移する予報が出ることもあります。暑さ対策が必要になるかもしれません。ただし朝晩は気温が大きく下がることがあるため一日の寒暖差には十分な注意が必要です。
天気予報を確認する際の最も重要なポイントは最低気温をチェック。最低気温を把握することで気温変化に対応できる準備ができます。
【服装の基本的な考え方】
・9月〜10月は軽めのカーディガンまたは薄手の羽織を持つ
・インナーは半袖
・11月は冷え込む
【あると便利なアイテム】
・帽子、日傘
・サングラス
・日焼け止め
・薄手の羽織もの
・熱中症対策グッズ(ハンディ扇風機など)
・雨具、傘
9月〜10月の服装のポイント
9月後半は暑すぎず寒すぎない最も過ごしやすい季節の到来。アウトドアや野外スポーツ、旅行など外出を楽しむ絶好の時期です。ただし朝晩は肌寒くなるため羽織物の準備は欠かせません。また9月は台風の影響で雨量が多くなる予報が増えるので雨具の携帯をお忘れなく。
11月の服装のポイント
11月には初雪が観測され冬の訪れを感じる季節。気温は氷点下まで下がりませんがしっかりとした防寒対策が必要です。薄手の防寒着では寒さを感じやすいため厚手のジャケットと長袖のインナーを着用することをおすすめ。
冬(12月〜2月)服装・持ち物

冷え込みが厳しい季節。足元は防寒性の高い靴や靴下がおすすめ。ダウンコートなどのフード付きアウターがあれば強風や雪の日でも傘なしで快適に過ごせます。
【服装の基本的な考え方】
※建物の中は暖房ガンガンで暖かい外はマイナス気温
・ダウンコートの中は薄手のニットでOK
・インナーは防寒対策が必要
・足元は滑らない素材(雪がなくても道路は凍っている)
【あると便利なアイテム】
・帽、手袋、耳当て、カイロ
・タイツ(110デニール)裏起毛、発熱性の高い素材
・タートルネックかマフラー必須
・靴下は厚手で丈が長いもの
・足元は滑らないブーツ
・防水スプレー(防水対策しないと濡れてしまいます)ムートン気をつけて!
12月・1月・2月の服装のポイント
真冬はマイナス気温に。宿泊先には暖炉や薪ストーブが設置されていることが多く室内は快適に過ごせます。でも長時間外出する際はマイナス気温に対応できる防寒着が必須。また路面が凍結して滑りやすくなっているので歩行時は十分ご注意ください。
雪道の歩き方

雪道を歩くコツはペンギン歩き!
表面の雪がサラサラで柔らかく見えても下の層は凍って固くなっていることがあります。雪の表面と内部の状態の違いを意識して歩くようにしましょう。
車で冬の観光地を訪れる方で雪道運転に自信のない方はこちらの記事をご覧ください。
さいごに

気候変動の影響で季節ごとの気温が昔とは変わってきましたね。「春は薄着、冬は厚着」といった従来の考え方だけでは対応できません。その日の気温に合わせて服装を選ぶことが大切になっています。
旅行に行く時は必ず天気予報で現地の気温と天気をチェックしましょう。数日間の滞在なら滞在期間中の天気の変化も確認しそれに合わせて服装を準備すると安心。
この地域では、朝・昼・夜で気温が大きく変化。これは土地の高さや地形が影響しているためです。一日の中でも体感温度が変わるので服装を調整できるような準備して旅行を楽しんでくださいね。