寒い季節に人気の鍋料理といえば秋田県の名物「きりたんぽ鍋」
寒い夜に家族や友人と囲む心温まるきりたんぽ鍋は格別。この記事では秋田出身の私が「きりたんぽ鍋」について詳しく解説します。
レシピや材料の選び方はもちろん、おすすめの付け合わせやお酒まで幅広く紹介。通販で買う時の注意点も。ぜひチェックしてみてください。
自宅で簡単!本場のきりたんぽ鍋レシピ
秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」の作り方を紹介します。地元の食材と伝統的な調理法でご家庭でも本場の味が楽しめます。ぜひ挑戦してみてください。
参考動画:本場の大館きりたんぽ協会さん動画
材料(4人分)
作り方
- きりたんぽの準備
- 温かいご飯をすり鉢に入れ粘りが出るまで棒でつぶす。
- 手に水をつけてつぶしたご飯を3つの俵型に成形。
- 割りばしにご飯を巻き付け形を整える。
- 焼く前にフライパンで中火で20分ほど焼いて焼き目をつける。
- 具材の準備
- ごぼうは皮をむいてささがきにし水にさらしておく。
- 長ねぎは斜め切り舞茸は小房に分ける。
- せりは根元を切り落とし食べやすい大きさに切る。
- 鶏もも肉は一口大に切る。
- 鍋の調理
- 鍋に水と比内地鶏スープを入れ中火で加熱。煮立ったら鶏肉を加えアクを取りながら煮る。
- 鶏肉が煮えたらごぼうと舞茸を加えさらに5分ほど煮込む。
- 最後に長ねぎと焼いたきりたんぽ、せりを加えひと煮立ちさせて完成。
秋田の味を自宅に!こだわり食材
秋田の厳選食材にこだわることで本場の味に近づきます。用意するのは4つ
- あきたこまち米
- 比内地鶏
- 比内地鶏スープ
- 足長せり
お米はモチモチ食感のあきたこまち、比内地鶏の豊かな香り、足長せりのシャキシャキとした食感。これらの食材の特徴や入手方法について詳しく解説していきます。
あきたこまち米の選び方と特徴
「きりたんぽ」は特別な食感と味わいが特徴。モチモチとした食感がありご飯の甘みと焼いた時の香ばしさが醤油ベースのスープとよく合います。
きりたんぽ鍋がおいしい理由は、この食材同士の相性の良さ。秋田県の「あきたこまち」というお米が最適。あきたこまち米はちょうど良い粘りと弾力があり、きりたんぽ作りに向いています。
あきたこまち米のおすすめは秋田県南産の特Aランク。こだわりたい方は購入先や選び方、美味しい炊き方の記事をご覧ください。
三関せりの風味
「きりたんぽ鍋」にかかせないのが長くて根がついたせり。白く長い根の三関せりがおすすめ!三関せりは秋田県湯沢市の伝統野菜。
湯沢市の三関地域は山からの豊富な水があるので質の良いせりが育ちます。とくに寒冷地のせりはゆっくり成長するため寒くなると葉茎より根が伸びます。
収穫後は徹底した洗浄を行うため根まで食べられるセリとして市場に流通。ちなみにせり鍋も大人気。
SNSでも話題に…
秋田県産比内地鶏
日本には有名な地鶏がいくつかありますよね。秋田県の比内地鶏、愛知県の名古屋コーチン、鹿児島の薩摩地鶏など。なかでも秋田県の比内地鶏は特別な特徴があります。
比内地鶏の肉は低脂肪で適度な歯ごたえがあり噛むと豊かな味と香りが広がります。
比内地鶏は肉質だけでなく骨から取れる濃厚な出汁も特徴。この出汁がきりたんぽ鍋に深い味わいを与えます。本格的な味を求めるなら比内地鶏は欠かせません。
比内地鶏の旨みが凝縮!スープの秘密
比内地鶏スープも売られています。きりたんぽ鍋の味の決め手はなんといってもスープ。比内地鶏の引き締まった肉質と適度な脂肪分がスープに溶け込みコクのある味わいを生み出します。スープがあれば便利。
具材の選び方と代用食材
本場の材料が手に入らなくても大丈夫です。似た食材で代用すれば本場の味に近づけられます。季節や地域に応じて身近な食材でアレンジしてみましょう。
せりの代わりに使える野菜
きりたんぽ鍋の風味を損なわずにせりの代替できる野菜を紹介します。
これらの野菜は、せりの代わりとしてきりたんぽ鍋の魅力を損なうことなく楽しめます。
比内地鶏の代替肉
比内地鶏は特別な味と食感がある高級な鶏肉。なかなか手に入りません。代わりに使える鶏肉はこちらです。
代わりの肉を使うときは火の強さや焼く時間を調整して比内地鶏に近い味と食感を出すのがコツ。こうすることで本場の味に近づけることができます。
きりたんぽ鍋をお取り寄せ!おすすめの販売店
秋田の本場のきりたんぽ鍋を楽しめる老舗販売店を紹介します。冷凍・冷蔵、人数に合わせたセット、単品など様々な選択肢があります。
紹介するお店は、きりたんぽは伝統的な製法で作られ秋田こまち米100%使用。米の旨みを最大限に引き出し新鮮さを保つため作りたてを提供。
比内地鶏のスープは半年間自由に育てた鶏を6時間かけて煮込んで作ります。濃厚で添加物不使用、醤油と舞茸で味付けした深い味わいが特徴。
食材を入れる順番
きりたんぽ鍋セットは食材を入れる順番も大事。通常は食材を入れる順番や調理方法が書かれているのでそれに従えばOK。ここではきりたんぽ鍋の基本的な作り方をサクッと説明します。
- 鍋にスープ、比内地鶏カット肉、比内地鶏肉だんごの順に材料を入れる
- ひと煮立ちしたらアクを取り除く
- ささがきごぼう、舞茸、糸コンを入れフタをしてひと煮立ちさせる
- きりたんぽ、ねぎを入れる
- 煮立ったら、せりを入れてフタをしすぐに火を止める
参考動画で確認ください
きりたんぽ鍋のシメ
きりたんぽ鍋のシメは醤油ベースに合うものならなんでもOK。とくに人気のシメ食材を紹介します。
秋田の伝統的な漬物と小鉢で風味アップ!
きりたんぽ鍋を引き立てるサイドメニューとして秋田の伝統的なお漬物や小鉢が欠かせません。特に「いぶりがっこ」と「ナタ漬け」はきりたんぽ鍋との相性が抜群。
いぶりがっこ :いぶりがっこは秋田の名物漬物で燻製大根を米ぬかと塩で漬けます。スモーキーな香りと甘じょっぱい味が特徴。パリパリ食感がきりたんぽ鍋と好相性。クリームチーズや酒のおつまみにも人気。
ナタ漬け :ナタ漬けは秋田の伝統的な漬物。大根を厚切りにし甘酒と塩で漬け込みます。ザクザクとした食感と自然な甘みが特徴できりたんぽ鍋の味を引き立てます。
その他のおすすめ小鉢
これらのサイドメニューを組み合わせることで、きりたんぽ鍋の味わいがより一層引き立ちます。ぜひ加えてみてくださいね。
きりたんぽ鍋に合うお酒
きりたんぽ鍋には秋田の日本酒、ワイン、ビールがおすすめ。秋田の日本酒はきりたんぽ鍋との相性が抜群。とくに以下の銘柄がおすすめです。
ワイン :きりたんぽ鍋にはワイン全般がよく合います
ビール :きりたんぽ鍋におすすめのビール
好みに合わせていろんな組み合わせを楽しんでみてください。
とくにきりたんぽ鍋に合わせる日本酒は辛口や爽酒系がおすすめ。辛口の日本酒はきりたんぽ鍋のコクと旨みを引き立てスッキリとした爽やかな味わいになります。
きりたんぽ鍋に関するQ&A集
- Qきりたんぽ鍋に入れない方が良い食材はありますか
- A
きりたんぽ鍋は秋田県の伝統的な料理。この鍋の特別な味を守るために入れない方がいい食材があります。
例えば…
- 白菜:水分が多く出汁を薄め他の具材との相性も悪い
- 椎茸:舞茸の風味を薄め鍋全体の香りのバランスを崩す
- 人参:伝統的なレシピになく強い風味と色で鍋のバランスを崩す
- 練り物や魚:鍋本来の風味を損ない伝統的に避けられてい
- キャベツやレタス:水分が多く出汁の味を薄める
- チーズ、トマト、ソーセージ:強い味や香りが繊細な出汁と合わない
化学調味料も使わないようにしましょう。
- Q比内地鶏スープがない時の代替えを教えてください
- A
市販の鶏ガラスープの素や昆布、干し椎茸などで出汁を取るのに最適。その後、塩や醤油で味を調整し好みの風味に仕上げましょう。ちなみに味噌は合いません。
- Qきりたんぽ鍋を取り寄せるとき気をつけることはありますか?
- A
きりたんぽ鍋を注文する時は次のことに気をつけましょう。
これらのポイントに気をつけると美味しいきりたんぽ鍋が楽しめます。きりたんぽ鍋をお取り寄せ!おすすめの販売店の信頼できるお店で買うことも大切。
さいごに
きりたんぽ鍋は秋田の伝統的な郷土料理。家族や友人と一緒に楽しむ温かい鍋料理で寒い季節にぴったり。自作するのもお取り寄せするのもどちらも楽しいです。
最近では秋冬だけでなく春から初夏の肌寒い季節の変わり目にもキャンプ飯として人気。様々な場面できりたんぽ鍋を楽しんでみてはいかがでしょうか。
キャンプやBBQで楽しみたい方はこちらの記事